
西宮市の令和7年度(2025年度)決算が公表されました。
一般会計の歳入(収入)は約2,266億円、歳出(支出)は約2,230億円となり、翌年度に繰り越す事業に必要な財源を差し引いた「実質収支」は約29億円の黒字となりました。
西宮市では、近年、財政状況の悪化が課題となっており、財政構造の改善に向けた取り組みが進められています。そのような中、市の貯金にあたる財政基金を取り崩すことなく黒字を確保できたことは、明るい材料といえます。
しかし、今回の黒字決算をもって、西宮市の財政問題が解決したと考えることはできません。
市税収入は前年度より約42億円増加しましたが、その背景には、令和6年度に実施された定額減税が終了したことによる影響があります。また、市有地の売却収入の増加など、一時的な収入による部分もあり、今後も同様の収入が続くとは限りません。
一方、歳出面では、少子高齢化に伴う社会保障関係経費の増加や、物価高騰、人件費の上昇などが財政運営に影響を与えています。さらに、学校をはじめとする公共施設の老朽化対策にも、今後多額の費用が必要となります。
令和7年度には、児童手当の支給やおこめ券の配布、学校給食費の負担軽減、障害者や高齢者への福祉サービスの充実など、市民生活を支える取り組みが行われました。
また、小中学校の校舎改修や体育館への空調設備の設置、トイレ改修など、教育環境の整備も進められています。
今後重要なのは、単年度の黒字だけでなく、継続的に安定した財政運営ができる仕組みを構築することです。
そのためには、事業の必要性や費用対効果を検証し、行政運営の効率化や無駄な支出の見直しを進める一方、子育て、教育、高齢者福祉、防災・防犯など、市民生活に直結する施策には必要な予算を確保していくことが大切です。
私も西宮市議会議員として、財政状況を引き続き注視し、将来世代に過度な負担を残すことなく、市民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。


