
アンケート調査のお願い② 【西宮市立中央図書館の移転について】
現在の西宮市立中央図書館は、昭和60年に竣工しました。
令和元年に人口減少社会の到来と多様化する街づくりニーズに適応し、本庁周辺地区の魅力を高めるための本庁周辺再整備ビジョンが公表され、令和4年にその見直しがされ、中央図書館は、阪神西宮駅北側へ移転整備し、駅前立地を生かした知と交流の拠点施設を目指すところとなりました。
現在、市は、新中央図書館や民間施設を含む公民複合施設を阪神西宮駅の駅前空間に整備し、2階のデッキで駅改札口と直結する本庁舎周辺公共施設再整備構想に取り組んでいます。

新図書館の整備については、
- 「文教住宅都市」西宮の新たな玄関口として西宮市の新しいランドマークとなる
- 阪神西宮駅北地区公民連携事業と連携し、ウォーカブルな空間整備が可能になる
- 交通の便が悪いといわれていた中央図書館を基幹駅である阪神西宮駅に直結させることで利用者の増加が見込める
などといったメリットが考えられます。
一方、中央図書館の移転に対しては、
- 現在の中央図書館の建物が、建設後40年程度であることから十分使えるのではないか
- 移転により従来の中央図書館の利用者が利用しづらくなるのではないか
- 市が財政難で財政構造改善実施計画を実施し、市民に対するサービスカットを行わざるをえないこの時期に、中央図書館を立て替える必要性があるのか
といった否定的な意見もあります。

現在の西宮市の財政は、年間40億円程度の実質的な赤字体制になっており、財政の収支均衡に向けた取り組みを早急に行う必要がある反面、実質公債費比率(財政規模に対する、1年間で支払った借金返済額などの割合)が4.5%(令和4年度 類似都市平均5.2%)、将来負担比率(財政規模に対する、将来市が支払う借金返済額などの割合)が令和4年度はマイナス(令和3度4.7% 類似都市平均23.4%)であることからすると、本当に市民(特に将来世代)にとって必要な投資的事業は行っていく必要があると考えます。
一方、市の図書館行政全体で見た場合に、阪神西宮駅周辺の市民のみが充実したサービスを受けられる反面、新図書館から遠い市民が利用できず、均衡を欠くことは避ける必要性があると思います。
特に高齢者の方々のことを考えると、むしろ均等に図書サービスの提供を受けられる電子図書サービスや配送サービスを充実させることの方が、公平なのではないかとの想いもあります。
そこで、皆様のご意見を頂戴したく、アンケートを実施する次第です。
お忙しいところ、大変恐縮ですが、ご協力のほど宜しくお願い致します。

【参考文献】
・西宮市立中央図書館移転整備基本構想及び基本計画について
・阪神西宮駅北地区公民連携事業について
・前島のぶなが 一般質問(令和6年6月定例会)
「図書館における来館困難者に対するサービスの拡充について」
【アンケート調査のお願い②】 西宮市立中央図書館の移転について
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