住いの防犯対策

Three quarter view of varifocal surveillance camera, with a house on background
10月11日から10月20日までの期間は、「全国地域安全運動」期間でした。政府広報オンラインを元に、「住いの防犯対策」をまとめてみました。
詳細は、警察庁「住まいる防犯110番」
  1. 最近、空き巣や強盗など手口が巧妙かつ凶悪化した侵入犯罪が増加している。 単純な侵入窃盗は、平成16年以降減少、しかし、凶器などで住人を脅す侵入強盗は増加。

  2. 侵入犯罪の手口
    1. 一戸建て。共同住宅を問わず、無施錠の窓や玄関からの侵入が70%を超える。
      → ゴミ出し、洗濯物を干す際も施錠を徹底。
    2. ガラス破り
      → 網入りガラスは防火用として開発されたもので侵入防止には効果がない。
      → 防犯フィルムは窓ガラス全面に
    3. 4階以上の共同住宅の場合、合鍵による侵入が多くなる。
    4. その他の手口 ドア錠こじ破り、ピッキング、サムターン回しなど
  3. 効果的な住いの防犯対策と行動
    1. 在宅時でも、出入口や無人の部屋の窓にカギを掛ける習慣を。
    2. 訪問者に対しては、まず、ドアスコープやインターフォン超しに確認。
      → 宅配業者の訪問を偽装した手口に対して
      警察庁「宅配事業者と連携した防犯対策」
    3. 外出先から帰宅した際は、背後や周囲に人がいないかよく確認。
    4. 地域力の強化で防止
      ①侵入者は「近所付き合いがよく、連帯感のある住宅街」を嫌う。
      ゴミの収集日など地域ルールを守っていない地域は、住民の地域への関心が低いと思われるのか侵入者に安心感を与える
      →地域のルールを守る。
      ②近隣住民との挨拶や声がけの励行
      ③ウォ-キング、花の水やりなどの日常生活の際の防犯意識
    5. 侵入者が侵入を諦める物理的な防犯対策 「5分以内に侵入することができなければ、約7割の侵入者は侵入を諦める」
      →CP部品の活用 5団体防犯建物部品普及促進協議会「CPについて」
    6. センサーライトや防犯カメラを外部から見える位置に設置し、侵入しにくい家であることをアピール
      公益社団法人日本防犯設備協会「防犯優良住宅認定制度のご紹介」

私が、対応した刑事事件でも、その多くは、無施錠のケースでした。
また、単純な侵入窃盗でも、金員や貴重品を盗まれるだけでなく、本来、第三者が侵入することのない住居内に入られたということが、大変な精神的トラウマになります。
さらに、近時、増加傾向にある凶悪な侵入強盗に至っては、財産だけでなく、生命・身体に対する危害が加えられる恐れがあります。
特に、お子様だけの留守の際など、注意のし過ぎということはないと思いますので十分なご注意をいただければと存じます。